刑事事件 Q&A
Q: 逮捕と起訴の関係は?
A:

■逮捕とは
逮捕とは、証拠隠滅や逃亡のおそれ等がある場合に、被疑者の身柄を拘束することです。通常は裁判官の発した逮捕令状に基づいて警察官等により実行されますが、現行犯の場合には誰でも令状なしに逮捕することができます。

逮捕には時間制限があり、72時間しか身体を拘束しておけません。そこで留置時間満了後も引き続いて逃亡や証拠隠滅のおそれ等が認められる場合、「勾留」という手続きに切り替わって、そのまま身柄拘束が続く場合があります。

■起訴とは
起訴とは、公訴提起ともいい、検察官が裁判所に対して、特定の刑事事件について審判を求める意思表示を内容とする訴訟行為です。
逮捕されるかどうかの問題と、起訴されるかどうかの問題は別個に判断されますから、新聞などで「在宅起訴」と言われるように、逮捕されないまま起訴されるということも十分にあり得ます。また、逮捕・勾留がなされたケースであっても不起訴処分とされてそのまま釈放となることもあります。

なお警察官と検察官の区別がついていない方がみられますので整理しますと、「警察官(司法警察職員)」は罪を犯した疑いのある人がいるとき、これを捜査して証拠を集めたり、場合によっては逮捕したりすることを職務とする人達です。
「検察官」というのは、主に、警察官が集めてきた証拠をもとに、裁判所に起訴するかどうかを決定し、起訴した場合にはその手続を維持遂行する人達です。

検察官にも捜査権限はありますが、通常であれば警察官=捜査する人、検察官=起訴する人と考えると分かりやすいかと思います。

■実刑と執行猶予
犯罪を犯してしまったことが事実であり、それを立証する証拠が揃っており、検察官が起訴相当と判断し実際起訴された場合には、有罪判決が出されることとなるでしょう。

とはいえ、有罪といっても実刑判決と執行猶予付の判決では、実際上の処遇は天と地ほども違いますから早合点しないようにしましょう。 実刑判決になると刑務所に行かなければなりませんから、ご本人や家族の肉体的・精神的負担は非常に大きくなってきます。これに対して執行猶予付の判決であれば、有罪ではあるものの刑の執行がひとまず猶予されますから、帰宅して元の生活を過ごすことができます。そして執行猶予期間中罪を犯すことなく生活できれば、そのまま刑務所に行かなくてよいのです。

被疑事実に間違いがなく、犯してしまった結果が重大で起訴が免れられないようなケースなどでは、なんとか執行猶予となるように本人の反省や家族のサポートなどを訴えて努力するという弁護方針が多くなるかと思います。

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