交通事故 Q&A
Q: 過失相殺とは何ですか?
A:

過失相殺とは、交通事故損害の発生・拡大について被害者の方にも過失があったような場合に、被害者の過失割合に応じて損害賠償額を減額することをいいます(民法第722条2項)。

たとえば路上の歩行者を車がはねてしまった場合、車(加害者)には前方不注意や一時停止違反などの過失が通常認められますが、歩行者(被害者)の方にも赤信号無視や飛び出しなどの過失があることが珍しくありません。このように双方に過失がある場合にも、加害者が全ての責任を負って被害者の損害を全て賠償しなければなければならないとするのは不合理です。過失相殺とは、こういった「損害の公平な負担」の理念に基づいています。

どういったケースでどれくれいの過失割合が認められるか、ということは「当事者の分類(四輪者同士、四輪車と歩行者など)」「事故発生場所(交差点、T字路、一本道など)」「事故態様(信号機の有無、右折左折など)」といった具体的なカテゴリごとに、詳細な類型化がされています。

たとえば「一本道」において「歩行者が付近の横断歩道を利用せず道路を横断した」ため発生した「四輪車と歩行者の衝突事故」については、歩行者にも25%の過失があるとされています。 この過失割合は状況によって増減し、事故が夜間であれば「加算要素」として5%加算されて歩行者の過失割合が30%となりますし、四輪車に著しい過失があれば「減算要素」として10%マイナスされて歩行者の過失割合15%となります。 このように事故類型ごとの基準が存在し、これをもとにして具体的ケースの過失割合が双方プラスマイナスされつつ決定されていくことになります。

交通事故の損害賠償額をめぐる交渉や裁判の際に、この過失割合は大変重要となります。過失割合いかんによっては損害賠償額が大きく減ってしまう可能性もありますから、不当な過失割合を前提とした損害の算定がなされないよう、注意することが必要です。

  • 民法第417条
    損害賠償は、別段の意思表示がないときは、金銭をもってその額を定める。
  • 民法722条
    第1項:第417条の規定は、不法行為による損害賠償について準用する。
    第2項:被害者に過失があったときは、裁判所は、これを考慮して、損害賠償の額を定めることができる。




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